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Instagramのクリエイターアカウントとビジネスアカウントの違い:機能、APIアクセス、選び方
Instagramには、個人、クリエイター、ビジネスの3種類のアカウントがあります。後の2つはどちらも「プロアカウント」で、機能の大半が共通しているため、違いは見た目だけに思えるかもしれません。実際はそうではありません。アカウントの種類によって、クリエイターが使える音楽、プロフィールでの連絡先の見せ方、そしてサードパーティのツールがMetaのAPI経由でデータを読み取れるかどうかが変わります。クリエイターをリサーチするブランドにとっては、自分たちに何が見えるかも決まります。このガイドでは3種類を比較し、APIの仕組みを説明し、どの場面でどの種類が合うかをまとめます。
結論から
コンテンツを投稿してブランドと仕事をする個人には、たいていクリエイターアカウントが合います。企業、ショップ、代理店、団体には、たいていビジネスアカウントが合います。友人と共有したいだけの人や、アカウントを非公開にしておきたい人は個人アカウントのままで構いません。プロアカウントの2種類はどちらもインサイト、予約投稿、MetaのAPIへのアクセスが使えますが、個人アカウントではどれも使えません。
| 個人 | クリエイター | ビジネス | |
|---|---|---|---|
| 対象 | 友人と共有する個人 | 著名人、コンテンツクリエイター、アーティスト、インフルエンサー | ブランド、小売店、地域のお店、団体、代理店 |
| 非公開にできるか | はい | いいえ。切り替えるとアカウントは公開になります | いいえ。切り替えるとアカウントは公開になります |
| インサイト(分析) | なし | あり | あり |
| 連絡先ボタンとカテゴリ表示 | なし | あり。クリエイターが非表示にもできます | あり。ビジネス側で非表示にもできます |
| ライセンス済み音楽ライブラリ | 使える | 使える | 商用利用を防ぐため制限される場合があります |
| アプリ内の予約投稿 | なし | あり | あり |
| ブランドコンテンツツール | なし | あり(条件を満たすアカウント) | あり。ブランドはパートナーとしてタグ付けされます |
| Instagram APIへのアクセス | なし(2024年12月4日以降) | あり | あり |
3種類のアカウント
個人アカウントは初期設定のアカウントです。公開にも非公開にもでき、分析機能、プロ向けのプロフィール設定、サードパーティアプリ向けのAPIアクセスはありません。
プロアカウントには2つの種類があります。Metaの開発者向けドキュメントには「Instagramのプロアカウントはビジネスまたはクリエイターを表すことができる」とあり、プラットフォームの大部分は両者を同じように扱います。アプリの設定で個人からプロに切り替え、クリエイターかビジネスを選び、カテゴリを選択します。Facebookページとのリンクは任意です。
クリエイターとビジネスの違いは、主にアカウントが誰を表すかにあります。Instagramのクリエイターアカウントに関するヘルプページでは、クリエイターアカウントを著名人やコンテンツ制作者向けと位置づけ、ビジネスプロフィールと同じインサイトが使えると説明しています。ビジネスアカウントは企業向けで、販売や広告の機能により重きを置いています。
機能の違い
インサイト
プロアカウントはどちらもインサイトを使えます。リーチ、インタラクション、フォロワーの増減、地域や年齢層などのオーディエンスの内訳です。個人アカウントでは使えません。Instagramのヘルプセンターによると、個人アカウントに戻すとインサイトにアクセスできなくなり、戻すたびに過去のインサイトデータは消去されます。そのため、再びプロに切り替えた後に投稿したコンテンツのデータしか見られません。
連絡先ボタンとプロフィール情報
プロアカウントでは、カテゴリ表示(「デジタルクリエイター」「衣料品ブランド」など)や、メールボタンなどの連絡手段を表示できます。Instagramはこれらを任意としており、何を表示するかはアカウントの持ち主が決めます。ビジネスアカウントは企業としての発信を前提に作られていて、ショップ、アクションボタン、広告ツールといった販売機能に力を入れています。
音楽ライブラリ
クリエイターが最も気づきやすい違いです。Instagramのヘルプセンターによると、ライセンス済みライブラリの音楽は個人的な非商用利用を想定しており、一部のビジネスアカウントでは利用が制限されています。利用できないアカウントは、代わりにMetaのロイヤリティフリー楽曲集であるSound Collectionを使えます。クリエイターアカウントは一般にライセンス済みライブラリを使い続けられるため、流行りの音源を使うリール動画では大きな差になります。利用できる範囲は国によっても異なります。
予約投稿
プロアカウントでは、Instagramアプリ内で投稿、リール、カルーセルを予約できます。Instagramは2022年にプロアカウント向けのアプリ内予約投稿を追加しました。最大75日先まで予約できます。サードパーティの予約投稿ツールはMetaのContent Publishing APIを通じて投稿するため、プロアカウントが必要です。
ブランドコンテンツツール
タイアップ投稿ラベルを使うと、クリエイターは投稿がスポンサー付きであることを示し、費用を支払ったブランドをタグ付けできます。Instagramの利用条件とポリシーを満たすプロアカウントで使え、タグ付けされるブランド側もプロアカウントである必要があります。クリエイターが許可すれば、ブランドはクリエイターのハンドルからパートナーシップ広告を出すこともできます。これらのツールは開示に役立ちますが、FTC(米国連邦取引委員会)のガイダンスDisclosures 101は、プラットフォームの開示ツールだけで十分だと考えないよう注意を促しています。
APIアクセスとBasic Displayの終了
Instagramのデータを読み取るツールを開発したり購入したりする場合、アカウントの種類が決め手になります。Metaは、2024年12月4日をもってInstagram Basic Display APIの提供を終了し、それ以降は一般消費者向けの開発者アプリで使えるInstagram APIはなくなると発表しました。Basic Displayは、個人アカウントが自分のプロフィールやメディアをアプリで読み取れるようにするAPIで、たとえばWebサイトにInstagramのフィードを表示するのに使われていました。
残っているのはInstagram Platformで、今でもInstagram Graph APIと呼ばれることがあります。Metaの概要ページによると、アプリのユーザーはビジネスかクリエイターのInstagramプロアカウントを持っている必要があります。利用方法は2通りです。
- Instagramログインを使うInstagram API: アカウントの持ち主がInstagramでログインします。Facebookページは不要で、呼び出し先は
graph.instagram.comです。 - Facebookログインを使うInstagram API: アカウントの持ち主がFacebookでログインします。InstagramのプロアカウントをFacebookページにリンクする必要があり、呼び出し先は
graph.facebook.comです。
アカウントの持ち主が許可すれば、アプリはそのアカウント自身のメディア、インサイト、コメントを読み取り、コンテンツを投稿できます。Facebookログインの方法ではBusiness Discoveryも使えます。これはプロアカウントがユーザーネームで*ほかの*プロアカウントの基本的な公開データを調べられる機能で、followers_count、media_count、いいね数とコメント数付きの最近のメディアなどが取得できます。Metaのドキュメントによると、年齢制限のあるプロアカウントのデータは返されません。
つまり実際には、個人アカウントは公式APIからは見えません。個人アカウントのデータを読み取れると謳うツールは、MetaのAPIを通じて取得しているわけではありません。
アカウントの種類を切り替える方法
- Step 1アカウント設定を開く
Instagramアプリでプロフィールを開き、メニューから設定内のアカウントの種類に関する項目を探します。メニュー名はアプリのバージョンで変わるため、「アカウントの種類とツール」や「プロアカウントに切り替える」を探してください。
- Step 2クリエイターかビジネスを選ぶ
アカウントが誰を表すかに合わせて種類を選びます。クリエイターとビジネスは後から切り替えられます。
- Step 3カテゴリと連絡先を選ぶ
自分を最もよく表すカテゴリを選び、プロフィールに表示する連絡先を決めます。どちらも後から非表示にしたり変更したりできます。
- Step 4必要ならFacebookページをリンクする
アカウント自体には任意ですが、一部のツール、広告機能、FacebookログインのAPIでは、アカウントをページにリンクしておく必要があります。
- Step 5変わる点を把握する
非公開だったアカウントは公開になり、保留中のフォローリクエストは承認されます。後で個人アカウントに戻すと過去のインサイトデータは消去されるため、必要なものは先にエクスポートしておきましょう。
クリエイターが選ぶべき種類
公開で投稿し、ブランド案件を受ける個人の多くには、クリエイターアカウントが基本の選択肢です。ライセンス済みの音楽ライブラリを使い続けられ、インサイトもすべて使え、タイアップ投稿ラベルに対応し、主要な予約投稿ツールや分析ツールともAPI経由で連携できます。
- クリエイターを選ぶのは、あなた自身のコンテンツが商品である場合です。インフルエンサー、アーティスト、教育系の発信者、公開アカウントを持つUGCクリエイターなどです。
- ビジネスを選ぶのは、Instagramでショップも運営している、広告を多く使う、またはアカウントがあなた個人ではなく企業を表す場合です。
- 個人のままにするのは、非公開アカウントにしたく、分析、ブランド向けツール、サードパーティアプリが不要な場合だけです。
ブランドが選ぶべき種類
ブランドのメインアカウントはビジネスアカウントにすべきです。販売、広告、チーム管理のために作られており、商用音楽の制限にも理由があります。ブランドの投稿は広告だからです。クリエイターのタイアップ投稿でタグ付けされることも、パートナーシップ広告を出すことも、ブランドのプロアカウントから始まります。自社の発信を行う代理店も、通常はビジネスを選びます。
クリエイターをリサーチするときの意味
チームでクリエイターを審査する場合、アカウントの種類から、連絡する前にいくつか役立つことがわかります。
| 見えるもの | 示唆すること | できること |
|---|---|---|
| カテゴリ表示のあるプロアカウント | クリエイターはInstagramを仕事として扱っており、インサイトを利用できる | インサイトのスクリーンショットか画面共有を依頼する |
| プロフィール上のメールボタンや連絡先ボタン | クリエイターが連絡手段を公開することを選んでいる | それを使い、ほかのプロフィールにある連絡先と照らし合わせる |
| 非公開の個人アカウント | インサイトなし、APIデータなし、タイアップ投稿ラベルなし | 手作業の確認とクリエイター本人の報告に頼ることになる |
| ツールで調べられるプロアカウント | 基本的な公開指標を公式APIで取得できる | 数値は出発点として使い、エンゲージメントの質は手作業で確認する |
覚えておきたい制約が2つあります。1つ目は、オーディエンスの地域や年齢などのインサイトは、アカウントの持ち主と、持ち主が許可したアプリにしか見えないことです。確実に見るには本人に頼むしかありません。2つ目は、連絡先ボタンは任意であることです。多くのクリエイターは、仕事用の連絡先をInstagramのプロフィールではなく、リンクインバイオのページ、YouTubeチャンネル、Webサイトに載せています。
クリエイターの連絡手段を見つける
連絡先は複数のプラットフォームに分散しているため、クリエイターのアカウントをまとめて見られると便利です。sociallinks.devなら、1つのプロフィールリンクから、そのクリエイターのほかのアカウントと公開している連絡先リンクを取得できるので、プラットフォームを1つずつ手作業で確認する手間が省けます。
よくある質問
Instagramのクリエイターアカウントとビジネスアカウントの違いは何ですか?
どちらもインサイト、予約投稿、連絡先の表示、APIアクセスが使えるプロアカウントです。クリエイターアカウントは個人向けで、一般にライセンス済みの音楽ライブラリを使い続けられます。ビジネスアカウントは企業向けで販売や広告に力を入れていますが、一部ではライセンス済み音楽の利用が制限されています。
クリエイターアカウントは非公開にできますか?
できません。プロアカウントは公開です。非公開の個人アカウントをクリエイターかビジネスに切り替えると公開になり、保留中のフォローリクエストは承認されます。
個人アカウントに戻すと失うものはありますか?
あります。インサイトにアクセスできなくなり、戻すたびにInstagramは過去のインサイトデータを消去します。再びプロに切り替えた場合、その後に投稿したコンテンツのインサイトしか見られません。
アプリは今でも個人のInstagramアカウントのデータを読み取れますか?
Metaの公式APIでは読み取れません。Metaは2024年12月4日にInstagram Basic Display APIを終了しており、残っているInstagram PlatformのAPIはビジネスまたはクリエイターアカウントが必要です。
ビジネスアカウントでも音楽ライブラリをすべて使えますか?
必ずしも使えません。Instagramによると、ライセンス済みの音楽は個人的な非商用利用を想定しており、一部のビジネスアカウントでは利用が制限されています。そうしたアカウントは代わりにMetaのロイヤリティフリーのSound Collectionを使えます。
ブランドはクリエイターのインサイトを見られますか?
直接は見られません。インサイトが見えるのは、アカウントの持ち主と、持ち主が許可したアプリだけです。クリエイターに、Instagramのインサイト画面のスクリーンショットやリアルタイムの画面共有を依頼するか、クリエイターが連携したツール経由でのアクセスを依頼してください。